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研究テーマ:「ヴァーチャル・コミュニティの基礎情報学的分析」(仮)
研究分野:情報やメディアに関連する社会理論・政治思想
ヴァーチャル(virtual)という言葉は、しばしば「仮想」の訳語を当てられ、「現実(real)」の対の意味を持つ語として用いられています。インターネット上のコミュニティが、「仮想世界」ないし「仮想空間」などと呼ばれるのはこのためです。
ところで、この言葉の来歴をさかのぼると、「力」や「強靭さ」や「卓越性」を意味するラテン語のvirtusにたどりつくことになるでしょう。語源的に考えると、ヴァーチャルなものとは、今この場から離れ、姿を隠しながらも、ひそんで存在するものなのです。
すなわち、ヴァーチャルなコミュニティとは、「仮想」といわれるほどに実在性(reality)のとぼしいものではなく、そこにおいて様々なコミュニケーションを成立させる、豊かな人間の共同体のことを意味します。
この新種のコミュニティが、これまでの共同体とどのように異なるものであるのか。ヴァーチャル・コミュニティは、どのように日常的な世界に影響をおよぼしうるものであるのか。こうした問いに自分なりの答えを出すために、学府の門をたたくことを決意しました。
社会学や政治思想のごく理論的なところから、大学の外へと開かれた実践的なものまで、さまざまな知的刺激を受けることのできる今の環境は自分にとってすこぶる魅力的です。学部時代に学んだフランス系の現代哲学にとらわれることなく、奔放に問題意識を深めていきたいと思っています。
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